
12年前、タワレコにふらっと寄っていろんなCDを視聴するのが日課になってた頃
偶然ヘッドホンから流れてきた『愛の標識』という曲で、私のクリープ熱は始まった。
お金もなかったので、その足でレンタくビデオ屋で『死ぬまで一生愛されてると思ってたよ』を借りて、延々聴いていたのは未だに覚えている。
ふと瞬間に聴きたくなるバンド。自分の中核には、間違えなくクリープの音楽は存在し、その思い出と共に今でも大好きで聴き続けている。
2024年クリープハイプのトリビュートアルバムがリリース
『もしも生まれ変わったならそっとこんな声になって』
彼らが織りなす世界観を名だたるアーティストが表現し、新しいアルバムを作り出していた。
トリビュートアルバムの魅力

「栞」/ SEKAI NO OWARI
「憂、燦々」/ ヨルシカ
「手と手」/ 10-FEET
「イト」 / UNISON SQUARE GARDEN
「社会の窓」/ ano
「ABCDC」/ indigo la End
「キケンナアソビ」/ WurtS
「ナイトオンザプラネット」/ 東京スカパラダイスオーケストラ
「二十九、三十」/ ウルフルズ
「ただ」/ My Hair is Bad
「バンド」/ back number
メンツが恐ろしい
選曲については、クリープが「この曲で」とお願いしたものや、アーティスト自ら「これが歌いたい」と打診したものそれぞれみたいで、ただライナップを字面で見るとどの曲も「合ってるな」と後出しな感想が素直に出てくる。
そして、これらの一流アーティストの凄さは、どんなにクリープハイプで聞き慣れた曲だとしても、一音を鳴らしただけで、一言メロディを口にしただけで、もうそのバンドの曲になるということ。
ヨルシカVoのSuisさんの透き通った声で歌う「優、燦々」
「ABCDC」のイントロ一音目で indigo la Endだとわかるほどの音作り
テンションが上がってしょうがないユニゾンの「イト」10-FEETの「手と手」など
それぞれが持つ世界観を一気に作り出す、その力に改めて「これが一流の証なのか」と感銘を受けました。
クリープがそれぞれのバンドについて語っているところや、それぞれのバンドへのメッセージを伝えている動画もありますので是非見てみてください
それでもやっぱり、クリープハイプの曲である

何を当たり前なことを
と、私も書いていて思いますが、このバンドの力と魅力が底なしにあるのだと気付いたのです。
このアルバムが素晴らしくて、聴いていてどの曲もそれぞれの魅力があるからこそ、聴き込んだ後、原曲であるアルバムに曲に戻るのですが、やっぱり褪せない、それどころかより魅力が深まり、クリープ沼にハマっていくんですね。
あぁ、やっぱりこの曲は、この人たちのものなんだ
と、気付かされ、トリビュートされる理由がより深く存在するのだと
バンドという魅力は、個々の色で存在するのだと
2024年 今年のベストアルバム

アルバム全体を通して、完成度と曲色が好みで仕方ありません。
SEKAINOOWARIの栞で始まり、back numberのバンドで締める
ジャケットの絵も、『もしも生まれ変わったならそっとこんな声になって』という題名自体、美しすぎます。
私のイチオシは、『イト』ですね。2番のボーカルが・・・
トリビュートではありながらも、私の中ではこのアルバムが2024年のベストアルバムになりました。
米津さんが4年ぶりにアルバムを出したというのにって感じですが、『Lost corner』は別枠で置いておいてください。
来年は、どんなアルバムに巡り会えるのか。
楽しみですね。死ねない理由がここにもありました。
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こんな曲も紹介してますので是非。カテゴリーからも