
新年というには、あまりにもあっさりしているような
ただ、ふとした瞬間に今が2025年で年越しのゆったりした時間を少し恋しくなっている今日この頃
2024年の締め括りに相応しいステージの話を少ししたい
【2024年第75回NHK紅白歌合戦】
初めから最後まで盛り上がりを欠かさない今回の紅白は、ネット上でも反響が大きかったと感じる
その中でも私が思う私だけの感想をいくつか述べていきたい
2024年の最後を彩ったアーティストたち

前半戦
オープニング 紅白有志 『切手のないおくりもの』
ME:I 『Click』
天童よしみ 『あんたの花道』
こっちのけんと 『はいよろこんで』
Omoinotake 『幾億光年』
Da-iCE 『I wonder』
ILLIT 『Magnetic』
緑黄色社会 『僕らはいきものだから』
放送100年特別企画 「歌って踊ろう! KIDS SHOW」
ILLIT(IROHA MOKA) Number_i ME:I(KEIKO SHIZUKU) 『コンピューターおばあちゃん』
有吉弘行 橋本環奈 伊藤沙莉 『だんご3兄弟』
MISIA 『ビューティフル・ネーム』
有吉弘行 橋本環奈 伊藤沙莉 花田ゆういちろう ながたまや 秋元杏月 佐久本和夢
じゃじゃまる ぴっころ ぽろり スプー みもも やころ ルチータ 『からだ☆ダンダン』
紅白出演者有志 『パプリカ』
新浜レオン 『全てあげよう』
櫻坂46 『自業自得』
JO1 『Love seeker』
山内惠介 『紅の蝶』
HY 『366日』
乃木坂46 『きっかけ』
純烈 『夢みた果実』
LE SSERAFIM 『CRAZY -Japanese ver.-』
tuki. 『晩餐歌』
BE:FIRST 『Masterplan』
TOMORROW X TOGETHER 『5時53分の空で見つけた君と僕 [Japanese Ver.]』
水森かおり 『鳥取砂丘~紅白ドミノチャレンジSP~』
aiko 『相思相愛』
郷ひろみ 『2億4千万の瞳 放送100年 GO!GO!SP』
後半戦
Creepy Nuts 『Bling-Bang-Bang-Born』
あなたへの歌 特別企画 「ディズニーファンタジーメドレー」
Da-iCE ME:I (MOMONA・RAN・COCORO・MIU・SUZU) 『きみもとべるよ!』
乃木坂46 『レット・イット・ゴー ~ありのままで~』
大森元貴(Mrs. GREEN APPLE) SAKURA(LE SSERAFIM) 『輝く未来』
紅白出演者有志 『星に願いを』
GLAY 『誘惑』
坂本冬美 『能登はいらんかいね』
Vaundy 『踊り子』
椎名林檎ともも 『ほぼ水の泡』
星野 源 『ばらばら』
Superfly 『Beautiful』
TWICE 『TT~Feel Specialスーパーメドレー』
Number_i 『GOAT』
特別企画 B'z 『イルミネーション』 サプライズライブ『LOVE PHANTOM』『ultra soul 』
藤井 風 『満ちてゆく』
三山ひろし 『恋…情念~第8回 けん玉世界記録への道~』
あいみょん 『会いに行くのに』
南こうせつ 『神田川』
イルカ 『なごり雪』
特別企画 「追悼・西田敏行さん」
竹下景子 武田鉄矢 田中健 松崎しげる
『もしもピアノが弾けたなら』
西野カナ 『EYES ON YOU 紅白スペシャルメドレー』
Mrs. GREEN APPLE 『青と夏~ライラック 紅白SP』
特別企画 氷川きよし 『白雲の城』
THE ALFEE 『星空のディスタンス』
髙橋真梨子 『for you…』
特別企画 米津玄師 『さよーならまたいつか!』
石川さゆり 『能登半島』
特別企画 玉置浩二 『悲しみにさよなら』
福山雅治 『ひとみ~少年」“あなたへの歌” SPメドレー』
MISIA 『紅白スペシャル2024』
【2024年第75回NHK紅白歌合戦】公式サイト参照
これらのアーティストによる、4時間近くに及ぶ歌合戦は、まさに2024年の締め括りには相応しく、終わりを彩るにはあまりに輝かしいステージばかり
今回のテーマ『あなたへ送る歌』
そのテーマに添い、紅白出場者の有志で歌われた『切手のないおくりもの』は
改めて聞くその優しい歌詞は美しく、開会の歌にふさわしかった
心豊かに開催された歌合戦の演目をいくつか見ていきたい
地獄の先でも、ばらばらでも、あなたが本物なのだと『ばらばら/星野源』

NHKから好かれ、全国民から愛された男
2024年は楽曲リリースをしていないにも関わらず紅白出場
そのことに誰も疑問を抱かず、当然のことだと思われるほど、日本アーティストの顔となった星野源
そんな男のステージを私はもちろん全国民が楽しみにしていたのだが、年末直前、ある知らせが届く
『異例の楽曲変更』
当初歌うはずだった『地獄でなぜ悪い』を取りやめ、『ばらばら』に変更となったのだが
確かに、理由を聞いた上で、作品に携わるこの楽曲を、被害者が聞いてしまえば、思い出したくもないことを思い出させてしまう。テーマである『あなたへの歌』という名目が、別の形で伝わってしまう
きっとNHKからその言葉を伝えられた星野源本人含めた関係者は、変更を余儀なくされたのだろう
丁寧な言葉で、今回の経緯を説明してくれ、私たちに知らせてくれた
納得の行かない気持ちも抱えつつ、それでも理由を理解した上で、その変更を私たちファンも受け入れるしかない
それに『ばらばら』という楽曲は、私たちも思い入れが強く、今の星野源がこの曲を選んだことに強い意味を感じた
『ただ、曲が変更になっただけだろう』
そう、ただ、楽観的に捉え、彼のステージを待っていた人も多かっただろう

登場から例年と様子が違う
これまでは、彼特有の笑顔で登場していたのだが
でも今回は違う
曲目の雰囲気に合わせたのか
なぜかそう自分を騙そうとしながらテレビの前でギターの音色と声を聞いていた
想い強く、言葉が重く届く『ばらばら』という楽曲は、彼のファーストアルバムに収録される楽曲
長年に渡って存在するその楽曲は、彼も言うようにいつも側にあった楽曲である大切なモノ
これが、星野源が持つ、心の内を表現する力を改めて実感した
歌詞を変え、間を一つ取っても彼の世界で、歌で、心で貼り巡る想いを伝えようとしていた
最後まで表情ひとつ変わらなかった
彼の演奏が終わり、その後のステージが盛り上がる最中でも、その表情が物語る心中を考えていたのは私だけではないはず
だからこそ、年明け早々のオールナイトニッポンを聞いて確かめたかった
何一つ具体的なことは言わず、『星野源』というアーティストを、一人の人間を支えようとする思いも
暖かいファンからのメッセージたちも、彼の詰まる声も全てが物語っていた、悔しさも悲しさもたくさん針巡る想い
烏滸がましい一編だけど、どれだけ私たちは、彼に支えて貰ったのか、言葉で寄り添い続けてくれたか
忘れもしないその恩を、一生かけて返していけるように、いつまでも彼のステージを見上げていきたい
そう、改めて『ばらばら』の人間たちの想いが重なった瞬間を目の当たりに出来た出来事だった
圧倒的な盛り上がり 彼らがNo. 1だ『イルミネーション etc./B'z』

連続テレビ小説『おむすび』の主題歌を務めたB'z手がける『イルミネーション』
絶対的日本一のアーティストのB'zが意外にも今回初めて紅白出演となった
B'zは、年末年始は働かないと言う方針らしく
その『イルミネーション』一曲を録画で演奏し、終わるかと思いきや

突如、紅白のステージに現れた瞬間から、正直記憶がないくらいに、衝撃が走った
『LOVE PHANTOM』を演奏しとる
その盛り上がりは、観客、審査員、司会者までも伝染し、もうB'zのワンマンライブだった
そして
『ultra soul 』
全国民が一体になることができる唯一のJ-ROCK楽曲と言ってもいいほどの名曲
観客は、そのタイミングが来ると『HEY!』と一体となり
それは、よくある”言わされる”コールアンドレスポンスではなく、いつの間にか”言っている”その合いの手は、やはり日本一と言わざる負えなかった
今回の一番の盛り上がりは紛れもなくB'zの二人
かっこよく、力強く、煌びやかにステージを飾った姿に魅了されたのは、当時からのファンだけでなく、現代の音楽を聴く若者も一体となったことだろう
あなたの歌が100年後にも届きますように『さよーならまたいつか/米津玄師』

こちらも同じく
連続テレビ小説『虎に翼』の主題歌『さよーならまたいつか』
伝説のステージから6年
満を持しての出場となった米津玄師
どんなステージをしてくれるのかと、テレビの前で張り付き待機
大きな反響があった朝ドラ『虎に翼』
紅白特別映像ということで、新規エピソードの映像が流された
そして、その映像が続くように米津玄師のステージ
圧巻の歌唱力は健在
やっぱ歌上手くなった?ボイトレのおかげかな
話題となった踊りも含め、今回限りの特別な演出でこの楽曲がより一層の美しい姿に変わり
米津さん今年の締め括りには相応しい、ステージになった
紅白・米津玄師今回の舞台は名古屋『名古屋市市政資料館』



テレビで歌っている姿が見られたのは、この上ない眼福
YouTubeも映像が上がっているのでぜひ見てみてください
明るい年明け 少し先の未来へ背中を押してくれる

もちろん、その他にも大きく盛り上がるステージは多くあった
レコード大賞激動のライブ続きの締めミセス
20年ぶりのGLAYのステージ
が、最長かと思いきや40年ぶりのTHE ALFEE
亡きピアノが弾けない戦友に送る歌や思いなど
数々の想いが積み重なるステージがあり、その名の通り視聴者それぞれに刺さる『あなたへの歌』となった
彼らの楽曲があるから、私たちは少し先の未来に勇気を持ち一歩踏み出すことができる
あんな風にかっこよく、輝くことはできないかもしれないけれど
『あなたがくれた歌』を胸にもう少し歩いてみようと思う
新しい年を迎え、春に踏み出す私たちのステージを彩る音楽と共に