
私の散歩道には決まって本屋がある
目当ての本屋、用事が特にがあるわけでもないが、ぐるぐると歩いて目につく本を手に取るだけでも、いい気分転換になる
ただここ最近、利便性などから購入にはどうしても電子書籍が多くなってしまう
家の本棚も買い替えては、いっぱいになるので、買うのも少し躊躇うのだが
ある日、漫画コーナーによると、ある一冊の見本
徐に手に取り、開くと久々に感じた紙から伝わる絵の魅力がそこにはあった
画力から見える『きみのカチカチ』の魅力
現実に苦しむ父親と、いろんなことを察しながら生活をする息子
優しく二人を支える親戚共々の日常に
一匹(?)の生き物が存在する
それがカチカチ

心が乱れている時には、しっかり正してくれ
苦しい時には寄り添ってくれる
白いもふもふとした見た目も相まって、見ていて癒される存在であり、親子の絆を繋ぎ止め、大きな穴を埋めてくれる大切な存在として描かれる
怒った表情がかわいい
亡きものの面影を浮かべながら、共にカチカチと笑い合うその日常をこれからも追いかけていきたいと思えた作品
手に取った瞬間に紙書籍で欲しいと思えた作品であり
その判断に間違えはなかった。
これから見える、カチカチの存在や謎など、明かされるのかどうなのか
絵の魅力、話の魅力を通じ、美しい作品『きみのカチカチ』を楽しみにしていきたい