
デジタル社会が進み、ペンを持つことが減った現代。ペンを持つといっても私も「Apple Pencil」が多いんですよね。なんでもデジタルデジタル、ペーパーレスペーパーレスでアナログなものはどんどん排除されていく流れが感じますよね。
それでも、アナログにはアナログの良さがあると思うんですよね。咄嗟のメモや対人でのメモ。手紙といった文化もデジタルには表現できない暖かさがアナログには表現できると考えていおります。ガジェットが好きでパソコンが好きな私でも「ペンを持って書くか」と思わせてくれるペンがあります。
それが
「Mont Blanc」の万年筆
「Mont Blanc」について
言わずと知れた「Mont Blanc」という会社。前身の企業から含めると1906年から続くドイツの企業です。腕時計や革製品といったものも扱っている中で、看板商品となるものが筆記具の「万年筆」。高級万年筆の地位を築く中で贈り物にも適しており、記念品として贈られることも多くなっております。
万年筆の地位を変え、確立させた会社
みなさん万年筆といえばどんなイメージを持ちますか?「物好きが持つもの」や「きっちりした大人が身に付けてるもの」のようなイメージを多くの方が持っていると思います。実際その通りでして、今の筆記具の代表格は「ボールペン」と「シャープペンシル」です。その二つに比べれば、利便性の面では勝てっこないし、わざわざ万年筆を選ぶ方は多くはないでしょう。
しかし「Mont Blanc」はその流れから、地位を確立させたのです。
1880年頃。当時は「万年筆」が今のボールペンやシャーペンの立ち位置にいました。「Mont Blanc」は中にインクが溜めておける万年筆という画期的な商品として人気でしたが、安価で扱いやすいボールペンなどの開発により、万年筆を使用する人口は下がっていきます。
万年筆を使用する場面といえば、フォーマルな場面、社会人としてのシンボルやステータスとして図られることがあり、そこで「Mont Blanc」というブランドが最適だったのです。シックでシンプルなデザイン。高級感あふれる使用感と技術から持つ人々に自身と感動を与えられるものとなります。そういったことから、万年筆の立ち位置を確立させ「Mont Blanc」が唯一無二の存在となり最高峰の人気を誇る所以なのでしょう。
クラシカルな仕様こそが使い手を選ぶ理由
「Mont Blanc」の万年筆は、インクボトルに筆先を入れ本体に吸引する形でインクを補充します。今時、筆記具を使うのにこんなひと手間を加える人そうそういないですよね。ボールペンは書き続けて、無くなれば買い換える。シャーペンは芯を頭から入れればそれで終わる。芯と言っても筆箱に入るぐらいのコンパクトなもので安価なものが多い。
万年筆も今や本屋や文房具店で売っているものは、インクカートリッジで簡単に交換出来るタイプがほとんどになったため、ボトルから吸引する方が少ないような気がします。
ひと手間を加え使用することで使う意味を感じられる
この見出しを自分でつけておいて自分で何をいっているのかわからないのですが。
単にこういったクラシカルでわざわざひと手間増やすモノが好きなんですよね。「革靴の靴磨き」とか「包丁を研ぐ」とか、自分が使用したモノに対し、自分が使った分の手入れをして改めてまた最高なものを最高の形で使うようにする。その繰り返しをすることで、自分だけの使用感や色が出てくるという感覚が非常に美しく感じるのです。お気に入りの服を破れては縫って使って、また破れては縫ってある服とかを見ると、大切に使っていてその人にしかない服なんだなと感じる感覚ですかね。ちょっと違うか。
めんどくさい手入れこそ、モノを最高に引き立たせる近道
私の相棒はこれ

この2本は、私が成人した時に両親がプレゼントしてくれた万年筆とボールペンのセットです。
金色が万年筆で銀色がボールペン。両方とも私の名前が刻印されていて、2本とも入るケース付きです。
ここぞという時に使用したり、ジャケットのポケットに入れておいて、カッコつける時にも位伸ばせておきます。ただ、若造が「Mont Blanc」を身に付けていると生意気そうにも見えるので、もっと「Mont Blanc」にあう人を目指して行きたいですね、、、



