昼間の暖かさを残したまま、隠れてくれてもいいのにと
暮れた頃の足先の冷えに文句を言い続ける今日この頃

もう少しゆっくりと新年を迎えさせてくれてもいいのに
バタバタとタスクに追われていると、はや一ヶ月が終わろうとしている
向き不向きの道に対しての葛藤も
振り返った足跡の後悔も
何度も何度も繰り返したところで、同じように足踏みをすることにすら慣れてしまっている
自分のキャパシティに限界を感じている頃あるニュースが飛び込んできた
イチロー選手MLB殿堂入り

またもその結果で私たちに感動を与えてくれる
2019年3月21日
私の人生の中でのターニングポイント真っ只中だった頃、突如伝えられた『引退』の2文字
これまでもその背中に、その生き様に助けられていた存在が一つの終わりを迎えたのは、何かの縁だったのではと、勝手に想像する痛ファンの私。
夜中まで続いた記者会見での言葉の数々はそのどれもが私の道標の基盤となっている
過言などでもなく、幾度も挫けそうになった時には、その言葉を見返している
一発特大安打ではない
彼のプレイスタイルでもあるアベレージヒッターとして安打を一個ずつ、一つずつ積み重ねていくその姿も
彼自身が語る、いくつもの名シーンでも記録でもない”あの一年間”の姿も
自分と向き合い続け、戦い続けた男の姿に感銘を受けないはずがない
彼は言う
一歩ずつ、少しずつ積み重ねることだと
遠回りが、一番の近道だと
人より頑張ることは出来ない、秤はあくまでも自分の中にあるのだと
苦しくて逃げたい場面に出くわすことも数知れず、それでも元気のあるうちに、心をへし折られ、ズタズタに地を這いつくばりながらも、何かに挑戦し続ける人でありたい
結果に結びつかない時期だって
自分が今なにをしているかわからない時だって、幾度と経験して、幾度と冷たい床に背中を付けることだろう
ただ、まだ自分を見てくれている人がいる
何気なく激励をくれる人がいることにもう一度目を向けてみる
そうするとなんだか、好きな曲がまた好きになるように
心が少し軽くなる