
語り継がれる曲はきっといくつもあって
ふとした瞬間、思い出したように聴きたくなる曲も生きていればいくつかある
でもきっと、初めて背中を押された曲は
背中を支えてくれる原点の曲は、私にとってこの曲しかない
短い歌詞に全てが含まれ、多くは語らずも多くの人を支えてきたこの曲は
名曲と呼ぶほかない
世界は今日も簡単そうに回る

王様の声に逆らって
ばれちゃった夜にキミは笑っていた
オーロラにさわれる丘の上
両手をのばして僕を誘っていた
ほどけてバラバラになったビーズ
キレイだねって夜空にプレゼント
道化師は素顔を見せないで
冗談みたいにある日居なくなった
世界は今日も簡単そうにまわる
そのスピードで涙も乾くけど
自らを曲げず、自分の道を決めた今、きみは何よりも強い君でその笑顔も眩しく僕を引き寄せる
掌いっぱいの夢を広げ夜空を見上げれば、暗闇だってこんなにも輝く
明るく深い夜を照らしてくれる
当たり前のように、当然のように世界は回る
簡単そうに、いとも容易く時間は過ぎていく
こぼれ落ちる涙も時間が流してくれるから
足が動く時に、立ち上がれる時に、泣きながらでもいいから一歩踏み出していこう
キミの夢が叶うのは誰かのおかげじゃない

キミの夢が叶うのは誰かのおかげじゃないぜ
風の強い日を選んで走ってきた
今頃どこでどうしてるのかな
目に浮かぶ照れた後ろ姿に
会いたいな
キミの夢が叶うのは誰かのおかげじゃないぜ
風の強い日を選んで走ってきた
飛べなくても不安じゃない地面は続いているんだ
好きな場所へ行こう
キミならそれが出来る
その地を這うような苦しみも心が蝕まれていく悲しみも
血が滲む握り拳も力が入らない膝も
全てキミが選んだ道だから
その夢も誰のものでもなく、キミだけのモノ
どこまでも続く道があるから、転んだって、膝をついったって構わない
キミはどこまでも、好きな場所に行ける
キミだから必ずできる
夢を語っていた時の”あいつ”は何していたんだっけ
いつの間にか追い越していて、いつの間にか遠い存在になっている
どうしても好きになれなかったあの頃の”あいつ”だったけど
今、会いたいな
これは”それぞれ”の背中を支える歌

この曲を歌詞を聴いた時
聴いた人によって、耳に残るフレーズはきっとそれぞれで
その解釈も聞く人の数だけある
私が初めて知った時、先の見えない将来をこの曲で実感した
そして、2回目聴いた時には、支えられていたアニメの中で再開した
そこからこの曲は、私の原風景で、忘れられないフレーズがずっと脳内の片隅に残っている
『飛べなくても不安じゃない地面は続いているんだ』
言わずもがなの名曲
改めて音楽が好きになる曲
ロックバンドの魅力が詰まっている曲
『the pillows』という伝説のバンドはいつまでも色褪せない