地を這う気持ちでも前に進もうとしてきたこれまでの期間
どれだけ自分の中にある秤で頑張っていようとも、この社会では普遍的な秤の方がご立派らしく
これまでも歩き方なんて知ったこっちゃないらしい

ついこの間買ったつもりでいた炊飯器が壊れ、早いなと家電量販店へ足を運ぶも
思い返してみれば、5年くらい使っていた
家電が持つ年齢不詳感に惑わされながらも、炊き立てのお米に幸福を感じる今日この頃
炊飯器ってマイコンとIH、2種類あるって知ってた?
1日をスキップするかのように、布団に潜りひたすらに広告アプリをダウンロードしてピザ屋を経営する
眠れない夜もあるのだから、起きられない朝もある
倦怠感に襲われ、眠気に狩られる
もはや、作り置いてあるカレーを温める気力すら無い
いくら気が落ち込みながらでも
いくら重い足を踏み出しても
悲しい言葉は飛び交う
苦しい現実を突きつけられる
涙も流してはいけない現場で、膝の上の手の平に力を入れる
泣くこともできない中で逃げたいし、帰りたい
いくら嘆いても時間は待ってくれず、ただ時間が過ぎていく
1日を無駄にしても、地を這う思いをしても
同じように時間は過ぎていく
それでも私は息をしていて、ひっそりと暗い夜空に白い息を吹きかける
せめて、淡い雪が手のひらで溶ける時間くらい、待ってはくれないだろうか
と、家に帰っても冷える布団に身を包み、ただひたすらに明日に時間をスキップさせる