
足取りがおぼつかない私を、断りもなく温かい日差しが無条件に照らし続けるこの季節。
見たことあるような無いような花が揺れ
別れに悲しみ袖を濡らし、爽やかな風を背に新たな一歩を踏み出す
非日常的なシーンが巡るこの季節でも、当たり前に続く目の前の日常を歩く日々
あなたが目の前で揺れる姿も、まるで非日常のようなその景色は
夢なのか現実なのか、その間で目をこすりながらも、確かにその灯火はそこにある
『arne/haruka nakamura』MV by 奥山由之
不確かな記憶を蘇らせるかのように、白昼夢の視界に映るあなたを、ただ追いかける
私にできることは、純白で軽やかに美しく、舞うように歩むあなたを、視界から外さないようにすることだけ
私の生活風景に、当たり前のようにいるあなたを見るだけでいつまでも生きていられる
眼福な時間を確かめるように、今にも日差しに消えてしましそうな淡く儚いあなたに手を伸ばし続けたい
一音一音が綺麗で暖かく、心を落ち着かせてくれるピアノ
『haruka nakamura』さんの音楽は、一度立ち止まらせ、落ち着かせ、ゆっくりと考える時間をくれるそんな楽曲が多い印象。私も焦る気持ちが先走る中、その楽曲たちに何度も助けられている。
なんでも無いいつもの道もこの曲と共に歩けば
美しく、明るい時間に変わって、昨日とは違う気持ちのいい日に変わる
暖かい春の日に捧げるにふさわしい
そんな楽曲