「嘘は午前中までなんだよ」と
もはや、嘘よりもその知識が飛び交う方が多くなる日
暖かさよりまだ肌寒さで、季節感がバグっている今日この頃

嘘を吐いた数と嘘を吐かれた数ってどっちが多いんだろう
人によって嘘の定義が曖昧なところではあるものの
きっと、嘘を吐く人は、吐かれる数も同様に比例し多くなるのではないか
でも、吐かれる人が吐く数が多いかと言われると疑問が残る不条理なこの世の中
嘘ほど簡単に作れるものはないし、世の中にこれだけ転がっているものもない
まぁ、そんな数を数える意味なんて、今まで食べたパンの枚数を数えるくらい無意味なもの
それでも、吐いた嘘を振り返ってみては、たまには淀んだ真実で塗り変わっていたりして
あの難しいゲームを「クリアした」と言い張った小学生の私は、今では、そのゲームをクリアしているし、実家のどこに行ったのかわからないくらい大切にしている
吐かれた嘘をほとんど覚えていないように、そのどれもがどうでも良いんだけど
どうでも良い嘘だって覚えているもので
誰かの記憶で消えずに残っている嘘も、もうそれは嘘ではなくなっているのかもしれない
藤上くんが持っていると言い放った「世界に3枚だけのブルーアイズ」は、もう持っていたりするのかな
記憶を探って、嘘に触れる
今日も私たちは、美しい嘘を淀んだ真実に少しずつ変えていく