世の中が浮き足立ち、何処もかしこもおやすみモード
人が群がれば、明るくもなるし、暗くもなる
得るものが多くなると、失うものも多くなるのは世の常で
かくいう私も、部屋の模様替えをしていたら
あっという間に時間が無くなっっていた今日この頃

あと少し
もう少し
あとここだけ
などと、普段やらないのに
時間を気にせず片付けに没頭していると、いつの間にか外は暗いし
不慣れな片付けをするものだから、綺麗になっているのかわからない
必要不必要を選別していると、もはや床が何色だったか思い出せないほど埋もれている
そんな集中力も、この私が長く続くはずもなく
何かの糸がぷつっと切れた音が聞こえれば
床の汚さなどお構いなしに、片付けを切り上げこの文字を書き記す

何かを成し遂げるには、前段階として必ず下を向く時間が多くなる
新しく環境が変わり、順応していくためにも、今は耐える時期と踏ん張る人も多い
きっと、公園で一人缶コーヒーを片手に空を見上げていたスーツ姿のあの人も
いつもよりも足取りが重そうにも、教科書いっぱいのスクールバックはしっかり抱えるあの人も
みんな同じで苦しんで
みんな違う悩みを抱えている
祭りの前の静けさ
台風前の無風
大きく高く跳ぶためには、膝を曲げ小さくなるように
今は肌寒い春が続こうとも
暖かい初夏がまた私たちを光照らしてくれる
私たちはそうやって巡らせながら
日々前も下も後ろも上も見ている
だから
この床に散らばるモノたちは
きっといつか、行くべき場所に行ってくれるはず
そう信じている。シンジテイル。