今君と名付いているすべて欲しい『IRIS OUT/米津玄師』

「IRIS OUT」
映像が画面中心へ向かって円形にだんだんと小さくなり、暗転する

恋は、熱く儚く、そして盲目で目の前しか見えなくなる不思議な現象

眩暈がするほどの感情に目まぐるしく翻弄される様を映画『チェンソーマンレゼ編』の内容と共に美しく描いた一曲

500文字で描かれる恋模様

『IRIS OUT/米津玄師』

死ぬほど可愛い上目造いなにがし法に触れるくらい
ばら撤く乱心気づけば藤尽この世に生まれた君が悪い
やたらとしんどい恋煩いバラバラんなる頭とこの身体
頸動脈からアイラブユーが喷き出てアイリスアウト

頭の中で浮足立つこの感情を持ち合わせの道徳心でなんとか抑え込み
それでも尚哲学的な恋が揺らめいてしょうがない

法に触れるほどに、狂おしいほどに美しいきみに
僕の何もかもを使い果たす

血液が沸騰するほど熱くなる瞬間、目の前が真っ暗に思わず「IRIS OUT」

『IRIS OUT/米津玄師』

一体どうしようこの想いをどうしようあばらの奥を
ザラメが溶けてゲロになりそう
壁孔バチ開いて溺れ死にそう　今この世で君だけ大正解

ニトログリセリンが爆破する温度とザラメの融解度の温度は同じ

砂糖を吐くほどに甘いこの想いにおぼれ死にそうになる

何もかも、すべてがどうした良いか分からない　どうしようもないこの現象だが
ただ一つ、君のなす全てが大正解であることには違いない

『IRIS OUT/米津玄師』

ひっくり返っても勝ちようない君だけルールは適用外
四つともオセロは黒しかないカツアゲ放題
君が笑顔で放ったアバダケダブラデコにスティグマ申し訳ねえな
矢を刺して貢いてここ弱点

心の揺さぶり、相手の思いを欺くことこそ最強

相手を欺いているつもりでも、いつの間にか自分の心が動いていたこともあり得る

きっと彼女も完璧にこなしてきた今までのミッションとの違いは、彼との出会いだった
それが、彼女にとって恋なのか愛なのかは、当の本人でも分からないこと

でも、きっと今までの彼女であったなら、そのまま列車に乗り遠いどこかでまた生きていけたのだと
それだけはわかる

彼との出会いで彼女は幸せだったのだろうか
と、呪いの問いかけるこの楽曲

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