久々の休みの中、溜まっていた事務的な手続きこなしては、外に出ていたのにも関わらず、振り返れば一日をスキップしたような感覚が残る今日この頃

お金を振り込み、資料を集めに行き、食料を調達し、書類を提出しにいく
二、三時間ほどの旅は、私の足に針を刺したのにも関わらず、家に帰って来た時にはもう、つい先ほどまでの行動をよく思い出せない
ちゃんとした人間の行動をしたはずなのに、何も成し遂げた感覚がこの手にはない
何かを成すことに執着をし、大作の映画を見てみたり、溜まっていたアニメを見たり、こうやって文字を書いたりしてみても、何も変わらない
何かしなきゃ
休日という大義を目の前に、焦燥感が重くのしかかり、心をざわつかせる
強大な出来事の前では、その圧倒的な才能ですら足が止まってしまうこともある
ある漫画家が自分の作品を見つめ無力感を綴った言葉を読んだ
自分がしている意味とか、人や世界への貢献とかそんな大それたことのために生きている訳じゃないけれど
世情として突きつけられる大きな壁には、確かに無力感しか拾うものがない
道に迷い、暗闇に怯え、振り返れば違った光に群がっていた
何度も何度もそんなことを繰り返して得られているのは、歩き続ける疲労と少し汚れたスニーカーだけ
しかし、それでも尚、書き続けられ、歩き続けられる人こそ、何かを成すに値する存在なのだと
明確なゴールなんてなくても、歩き続けた軌跡は、ちゃんと語られる物になる
寝室のカーテンの揺れ方が心地良さそうなことを良いことに、ベッドに寝転んで昼寝をかましてしまう私には、とても手が届かない話
二時間ほどでスッキリした頭は、ぼーっとしながらも、なんだかやる気はみなぎってくるので、変わらず私は筆を手に取る