
夏休み、大型連休
嫌な勉強や仕事から離れ、一種の現実逃避に励む期間。
我らは、どうしても現実を忘れる事は出来ない生き物であり。加えて、どこか冷静にモノを楽しめないのが私の悪い癖でもある。
遊びに行った帰りの車の中では、明日からの現実が嫌すぎて気付けば文字通り頭を抱えている。
窓には、自分の心が見事に映し出されていて。「あ、鏡ってすごい」なんて訳の分からない冷静さと間抜けさに呆れてしまう。
いつから夏休みを楽しめ無くなっていたんだろと振り返ると、本当に幼少期も楽しめていたのか思い出せ無くなっていて、そんな歳になってんだなと目を瞑る。
何か思い出せるかなと、幼少期過ごした場所へと足を運ぶと、思い出せるだけの情景を思い出す。
あの当時は当時で何かと戦っていて、一応自分なりに踏ん張っていたのだと、くだらない自己満足に励まされ、家に帰る。
暑さで身体が外に出てはダメだと、警告を出しているのだ。そうだ、休んでしまおう。やめてしまおう。
と、心の中で大叫びしながら、明日からも踏ん張っていくんだろうなと諦め、布団に包まる。