
幸せな日々はいつかある別れを育てている
当たり前のことで、きっと皆気付いているけど、気付かないふりをしている
逃げたいけど。逃げてきたけど、最後くらいは君の目をちゃんと見て、伝えたいことがある
そんな歌を、いつかそんな歌を聴いて欲しいから
160文字の歌詞に最後の思いを込めて
あー君には言えやしないよ
あー君の目をちゃんと見て話したいよ
うまくは言えないが聞いてはくれないか
眠れない夜が増えてきた
僕はダメだな
あー君の前で泣きたくないよ
あー君の目をちゃんと見て話したいよ
お別れのときだよ
君とはいれないか
2人だけの秘密は全部
日々に溶けたよ
いつかまた会えたら
聴いてはくれないか
陽気な歌でもうたうから
愛していたよ
文字にすると短くも感じる歌詞でも、一言一言、自分の思いを歌い上げる声には、物足りなさなど感じない。
その言葉に乗っかる思いは、聞く人それぞれの過去にある映像がフラッシュバックされる。別れの経験を美しく着飾ってくれる。
特別に感じるリアルなMV
この曲のMVは、いわゆるスマホで撮影されたような縦型の映像がひたすらに流れる。
主観視点から彼女を写し続けるその映像はまさに、カップルなら経験するであろう何気ない日常。
日常をひたすらに切り取った7分30秒。
MVを見てみれば、半分以上は、曲が流れない音声と映像で、その彼ら彼女らの日常が主となった作品となっている。これまで、こんなMVはなく、それでも限りなくこの曲を引き立たせている映像であることは、観た人なら必ず理解できる。
そして、最後のシーン。曲が終わっても尚、続く映像には、二人の音声はなく無音で続き、そして暗転で終わる。
終始明るい表情の彼女とは裏腹に、タイトルにある通りこれは『お別れの歌』
曲調も明るく、詩としても多くは語らない。この曲は、気張らずただ胸の内をそのまま歌っている、素直な歌い手の想いが直接伝わってくるそんな曲。
間違えなく、後世に語り続けられる曲に違いない
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