
珍しくここ最近は米津玄師ニュースが多く、生存確認もでき、嬉しい米民も多い今日この頃。
今日も今日とて、天にも昇る幸福感と共に、鼓膜を震わせております。
ドラマ『さよならのつづき』の主題歌『Azalea』

この『Azalea』という曲は、Netflixオリジナルドラマとして配信されている『さよならのつづき』という作品の主題歌として作成されたもの。
不慮の事故により、亡き恋人がドナーとして、心臓が提供される。レシピエントとなったある男性と不思議な体験と共に繰り広げられる人間ドラマ。
信じたいけど信じがたい。姿形は違う。それでも、ただあなたを愛し続けると誓う主人公。
そんな、心の葛藤を描く物語の主題歌として親和性が高く、毎話流れる度、歌詞の深みにハマっていく。
米津玄師が描く愛の詩 『好き』という言葉のこだわり
『Azalea(アザレア)』というのは花の名前
花言葉は、「恋の喜び」「あなたに愛されて幸せ」「満ち足りた心」
ピアノの音色から始まる優しい曲調は、穏やかな心であなたを思う気持ちが見える。
米津さんの詩らしく、あなたを思う気持ちを色んな表現で言い表す。
目を見つめていて もう少しだいて ぎゅっとして それはクリムトの絵みたいに

ただ、今回私が驚いたのは、「君が好きだった」という言葉を選んだこと。
これまで、愛を歌う歌は何曲もあり、『アイネクライネ』や『Blue Jasmine』など純粋に愛を歌う歌詞には、一度も「好き」という言葉はなかった。
私の知る限り、『あたしはゆうれい』という一曲にだけ「好き」という表現は存在する。
これら2曲ともに、亡き人へ叫ぶ言葉に込められた思いを表現するために、使われた「好き」という言葉。
これから先の未来でも、絶対に変わることのない感情と想いが確証が得られている情景に、米津さんは「好き」という言葉を使うのだろうか。
せーので黙って 何もしないでいてみない?
君がどこか変わってしまっても ずっと私は君が好きだった
たとえ君の何もかもが変わっても、私が君を好きなことは変わらないという確証。
それ故に愛しているではなく、好きって言える関係は、確かにこの上なく美しいこだわりの表現だと思う。
各種音楽サイト・MVも公開『Azalea/米津玄師』
ドラマ『さよならのつづき』の主題歌となっている『Azalea』。Netflixでしかみることが出来ませんが、このドラマの内容そのままに書かれた歌詞なことは、見ればすぐわかるので、機会があればぜひ見てみてください。
『あたしはゆうれい』収録のアルバム『Bremen』はこちらから
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