
誰からも恐れられるキミ
自分の手には刃しかないと諦めるキミ
自分を犠牲にして、隠しているキミ
でも私は知っている
キミが弱いってこと
キミが暗闇で蹲っていること
キミの腕のなかは、暖かいということを
私は何よりも願う
キミが暖かい場所で、キミの笑顔が溢れるようにと
守ること守られること
本当はあなたの方が弱いってこと 気付いているんだ
いつだって 強がっている
キミはいつも私を守ろうとする
キミはいつも強がって立ち向かおうとする
けれど知っているよ
キミは何よりも足が震えていることを
キミは誰よりも優しいことを
あなたが苦しんで悩んでいる暗闇の中から守ってあげたい
どんな時だって、私を包み込んでくれたように
本当はあなたの方が夢見がち
神様お願い 叶えて、ただひとつ
あなたを暗闇から連れ出したい
どんな夜も
本当はキミの方がたくさんのことを願っているんでしょ
明るい場所とか、心休まる場所とか
今とは違う環境を優しい世界を誰よりも願っているはず
だったら私も一つだけ神様にお願いしてみる
どうかあなたをこんな暗闇から、腐った世の中から連れ出せますようにと
怪獣の腕のなかで
怪獣の腕のなか
笑ったふりして泣いてるんでしょう
自分を隠すための嘘なんてあなたには必要ないんだよ、ほら
私は怪獣の腕のなかで、凍える心を温める
私は怪獣の腕のなかで、笑っちゃうくらい抱きしめる
だから
誰かを傷つけるための刃なんて必要ないよ
誰かを拒むための鎧なんて必要ないんだよ
キミが苦しくなるだけの笑顔で隠さないで
私が腕のなかにいる間だけは、キミのままでいて良いんだよ
怪獣の腕のなかでだけ、キミとだけの時間を過ごす
『きのこ帝国』の名曲『怪獣の腕のなか』
色褪せることのない、月日が経っても美しいメロディー
なんといっても『怪獣の腕のなか』という歌詞は、巧妙な詩をしていますね
主語はあくまでも私だけれど、『私の腕のなか』で温めるのではなく
包み込まれているのは『私』で、包んでいるのは『怪獣』のようなあなた
この一節で、きっと『あなた』は体の大きな怪獣を想像させ
だけれど、その大きな体に隠された『弱さ』を表現する美しい表現
その『弱さ』を私は『腕の中』で支えてみせるよという儚さ
圧巻ですね
この独特で美しい表現があるから『きのこ帝国』の楽曲は沼ってしまうんですね