
映像作品において、音楽というものは切っても切り離せないもの。
もしかしたら、無くても成立するのかもしれないし、無い方が良い場面もまぁ確かにあるっちゃある。
それでも、その音楽があるからこそ、映像作品の価値を美しさを何倍にも引き立たせているものが沢山あることも、知っている。
漫画『デッドデッドデーモンズデデデデストラクション』(以下、デデデデ)は、待望の浅野いにお作品にて初のアニメ映画化として大きな期待を寄せられた。
ダブル主演声優の幾多りらさん(門出役)anoさん(おんたん役)の存在もあり、公開前から大きな話題、主題歌もアーティストの二人だからこそ、前編後編と二曲の楽曲が発表された。
では、今回紹介する『SHINSEKAIより』とは、どんな曲なのか。
アニメ版『デデデデ』主題歌・SHINSEKAIより
『デデデデ』の映像化は2種類あり、大きな話題を呼んだ「映画版」と『GAGA★ONLINE STORE限定 Blu-rayコンプリートBOX』にのみ収録された、原作準拠の展開である『アニメ版』が存在する。
そちらの感想はまた後日公開する記事を参照。
『SHINSEKAIより』はその『アニメ版デデデデ』の主題歌として、原作者浅野いにお自身が作詞作曲を手がけ、主演声優二人が歌っている楽曲である。
ここでキーとなるのは、原作者である浅野いにお自身が手がけたこと。これまで、作詞については、『あした地球がこなごなになっても/でんぱ組』『ソラニン/ASIAN KUNG-FU GENERATION』など、名曲がありながらも、作曲は今回が初。たぶん・・・。原作準拠のアニメ版の主題歌として、曲を鮮明に解像度高く書けるのは、やはりこの方しかいないのだろう。
原作者だからこその作詞力・浅野いにおの言葉の力
まるで門出とおんたんたちのセリフかのように歌われる歌詞は、やはり原作者だからこそ描ける世界。
手を繋いだら空飛べるかな
一人では、飛べなかった空を、あの時手を取っていたら。手を取れていたら、もしかしたらと願う二人の想い。
この歌詞は、この方しか書けません
僕はもっともっと強くなる 誰に悪魔と呼ばれても
おんたん(ano)のソロで歌われるこの歌詞は、手を取ることが出来なかった彼女が、世界を犠牲にして一人の女の子を助けに行く。その決意が鮮明に映される。
二人で作る世界地図は いつでも完璧なの
門出とおんたんの関係性をより鮮明に映し出してくれる歌詞。美しい歌詞すぎですね。
今回の曲、実は浅野先生のYouTubeライブを聴いている方なら気付いた人もいたと思いますが、以前趣味で作った音源として生放送で聴かせてくれたその音源こそ、今回の曲に繋がっているんですね。私はその曲が好きでよくアーカイブで聞き返していたので、すぐ分かりました。いつでも聴けるようになって嬉しい限り。
浅野いにお先生のYouTubeライブのアーカイブ『近況報告【10】の47分』あたりで聞けますので是非。
嘘みたいな世界でただ一人の絶対『デデデデ』という作品を是非楽しんで
『SHINSEKAIより』は各種音楽サイトで配信中です。また、先ほども紹介した映画『デデデデ』は、Blu-ray &DVDの発売が決定しているので、ぜひ公式サイトをチェック!アニメ版はGAGA公式サイトのコンプリートエディションのみなのでお早めに。